泌尿器★おしっこがでない(尿閉・無尿etc)
- 尿閉が起きる原因
- 尿閉で考えられる病気
- 尿閉で施行すべき検査診断方法
- 尿閉の可能性がある場合の治療 対処
- 尿閉でお悩みの方は当院へご来院ください
尿閉が起きる原因
尿閉とは、膀胱に尿が溜まっているにもかかわらず、全く排尿できない、もしくは排尿が非常に困難な状態のことを指します。尿閉の原因としては、いくつかの要因が考えられます。
- 前立腺肥大:特に中高年の男性に多く見られる前立腺肥大は、尿道を圧迫し排尿を妨げることがあります。
- 神経性の問題:神経因性膀胱という状態では、神経の問題で膀胱や排尿筋の働きが低下し、尿をうまく排出できなくなります。脳卒中や脊髄損傷などが原因で起こることがあります。
- 感染症や炎症:急性前立腺炎や尿道炎、膀胱炎などの感染症も、尿道や膀胱に炎症を引き起こし、尿の流れを妨げます。
- 薬剤の影響:一部の薬剤(抗コリン薬、抗うつ薬、麻酔薬など)は、排尿を抑制する副作用があります。
- 腫瘍や結石:膀胱や腎臓の腫瘍、尿道結石などが尿路を塞いで尿閉を引き起こすことがあります。
- 便秘:重度の便秘による直腸の膨張が、膀胱や尿道を圧迫し尿閉を引き起こすことがあります。
尿閉で考えられる病気
尿閉を引き起こす病気には、以下のようなものがあります。
- 前立腺肥大症:特に男性に多く、尿道を圧迫して尿の流れを妨げます。
- 前立腺癌:進行した前立腺癌が尿道を閉塞し、尿閉を引き起こすことがあります。
- 膀胱結石:膀胱内に結石ができ、それが尿道を詰まらせることがあります。
- 急性前立腺炎:炎症が急速に進行し、尿道を閉塞します。
- 神経因性膀胱:神経障害が原因で、膀胱や排尿筋の働きが低下し、尿閉を引き起こします。
- 膀胱癌や腎癌:尿路にできた腫瘍が、尿の通り道を塞ぐことがあります。
尿閉で施行すべき検査・診断方法
尿閉が疑われる場合には、以下のような検査が行われます。
- 超音波検査(エコー検査):膀胱に尿がどれくらい溜まっているかや、膀胱の壁が厚くなっているかなどを確認します。
- 血液検査:腎臓の機能が正常かどうかや、感染症の有無を確認します。
- 尿検査:尿に細菌や炎症があるか、血尿が出ていないかを調べます。
- 尿道・膀胱内視鏡検査:尿道や膀胱に異常がないか、直接カメラで確認します。
- CT・MRI検査:膀胱や腎臓の腫瘍や結石の有無、膀胱や腎臓の異常をより詳しく調べます。
尿閉の可能性がある場合の治療・対処法
尿閉が発生した場合、早急に適切な治療を行うことが重要です。以下の方法で対処します。
- 導尿:膀胱に溜まった尿を出すため、カテーテルを使って尿を排出します。
- バルーンカテーテルの留置:持続的に尿を排出するため、カテーテルを膀胱に一定期間留置します。
- 薬物治療:前立腺肥大症が原因の場合、α1遮断薬や5α還元酵素阻害剤を使用して、尿の流れを改善します。
- 抗菌薬投与:尿路感染症が原因の場合には、抗菌薬で治療します。
- 外科的治療:尿道の閉塞や腫瘍、結石が原因の場合には、外科的に治療することが必要な場合もあります。
尿閉でお悩みの方は当院へご来院ください
尿が出づらい、下腹部が張って苦しい、頻尿や尿意切迫感がある場合は、尿閉の可能性があります。尿閉は放置すると腎臓などにも悪影響を与えるため、早めの診察と治療が重要です。尿閉でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
ご予約には24時間自由にお申込みいただけるWeb予約が大変便利です。ご予約いただいたほうが、待ち時間も少なくご案内することができます。 下記のURLから簡単にご予約いただけます。
当院では、時間帯ごとに予約を区切っておりますので、ご来院の目安としてお越しください。
文責
東京都青梅市 東青梅診療所
院長:武信 康弘