禁煙治療(2025年11月6日より開始します)
「禁煙治療」とは?
禁煙治療は、ニコチン依存症という病気に対する医療的支援です。喫煙は心筋梗塞、脳卒中、COPD、がんなどの大きな危険因子ですが、禁煙によってこれらのリスクの改善が見込めます。当院では標準手順書に基づいた12週間プログラムを行います。
保険適用の条件
- 直ちに禁煙する意思があること
- ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)で5点以上
- 35歳以上ではブリンクマン指数(1日の本数×喫煙年数)が200以上
- 標準手順書に沿った治療に文書で同意できること
※オンライン診療は行っておりません。全て対面診療での実施となります。
禁煙治療の流れ(全5回・12週間)
- 初回:喫煙状況・TDS評価・CO測定・禁煙開始日決定・薬剤選択
- 2週後:経過確認・離脱症状への対処
- 4週後:貼付や服薬の継続支援
- 8週後:再発防止策の確認
- 12週後:CO再測定・今後の予防プラン
検査と評価
- TDS(依存度評価):5点以上でニコチン依存症と診断。
- 呼気一酸化炭素(CO)測定:禁煙効果を客観的に確認します。
治療内容
① 生活支援・行動療法
- 離脱症状(イライラ・集中困難・食欲増加など)への対策
- 喫煙のきっかけ(飲酒・ストレス・他人の喫煙)への対応
- 体重増加防止の食事・運動指導
② 薬物療法
- ニコチンパッチ(ニコチネルTTS):皮膚に貼るタイプで、段階的に用量を減らします。
料金・費用の目安(保険診療)
禁煙治療は保険適用です。自己負担は保険割合(1〜3割)によって異なります。以下は当院の概算です。
- 3割負担:約15,000〜25,000円(全5回・薬剤を含む)
- 2割負担:約10,000〜17,000円
- 1割負担:約5,000〜9,000円
※薬剤や診療内容により増減します。詳細は初回診察時にご案内いたします。
よくある質問
Q1. 加熱式タバコも対象ですか?
はい、対象です。CO測定値は上昇しにくい場合がありますが、禁煙支援は同様に行います。
Q2. 過去に禁煙に失敗したのですが?
- 何度でも再挑戦できます(ただし前回の治療から1年以上空いていることが条件です)
- 再チャレンジの方が成功率が高まることがわかっています。
Q3. 副作用はありますか?
- あります⇒おもに皮膚障害、ただし人によっては、気分の変容(うつ症状等含めた)があります
- パッチによる皮膚刺激、バレニクリンによる吐き気などがありますが、いずれも医師が確認しながら安全に使用します。
受診の流れ
- 1. 電話で予約(時間帯予約制)
- 2. 来院時に問診票・TDS記入、CO測定(用紙については事前にダウンロードしていただいて記載していただけます)
- 3. 禁煙開始日の決定と薬剤選択
- 4. 約2週間後に再診(以後定期的に計5回)
