プライマリケア★帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチン予防接種は予約制です。
- 帯状疱疹とは
- 帯状疱疹後神経痛について
- 帯状疱疹ワクチンについて
- 生ワクチンと不活化ワクチンの違い
- 帯状疱疹ワクチンを打つべき理由
- 帯状疱疹ワクチンの接種ができない方とは
- 生ワクチンは以下の条件を満たす患者さんには禁忌とされます
- 帯状疱疹ワクチン希望の患者さんは当院で対応しています
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘ウイルス(Varicella-Zoster Virus)に感染した後、ウイルスが体内に潜伏していた場合に発生する感染症です。水痘(Chickenpox)と同じウイルスが原因で、水痘から回復した後に体内に残ったウイルスが再活性化し、神経組織に感染することで引き起こされます。帯状疱疹は通常、特定の皮膚部位に水疱(水ぶくれ)や疼痛を伴う発疹が現れる特徴的な病状を示します。
帯状疱疹後神経痛について
帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の発疹が治癒した後に残る神経痛のことを指します。疱疹が皮膚に現れる際、感染が神経組織に及び、神経に損傷を与えることがあります。その結果、帯状疱疹の痛みが治癒しても、神経痛が持続することがあります。この神経痛はしばしば激しい痛みを伴い、数週間から数か月、場合によっては数年にわたって続くことがあります。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹を予防するためには、帯状疱疹ワクチンを接種することが効果的です。帯状疱疹ワクチンには2つの主要な種類があります。
- 帯状疱疹ワクチン(弱毒性水痘ワクチン )
- 帯状疱疹ワクチン(シングリックス® )
弱毒性水痘ワクチンは生ワクチンであり、1回の接種で予防効果が得られます。一方、シングリックスは不活化ワクチンであり、2回の接種が必要で、予防効果と持続期間が、弱毒性水痘ワクチンと比べて高いですが、欠点として費用が高く、副反応が多いとされています。
生ワクチン(弱毒性水痘ワクチン)と不活化ワクチン(シングリックス®)の違い
生ワクチンの帯状疱疹ワクチンは1回の接種で効果があり、副反応は比較的軽度です。一方、不活化ワクチンのシングリックスは2回の接種が必要で、予防効果と持続期間が高い反面、接種後の副反応が生ワクチンよりも多く、費用も高いです。選択肢は患者さんの個別の状況に応じて決定されるべきです。
ワクチン種類 |
弱毒性水痘ワクチン(従来型ワクチン) |
シングリックス® |
ワクチン接種部位 |
皮下注射 |
筋肉内注射 |
ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 | 1回のみ | 2回(2ヶ月後に2回目接種) →遅くとも6ヶ月後までに接種 |
ワクチン持続期間 | 5年間 | 9年 |
予防効果 | 50% | 90% |
副反応 |
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(シングリックス>>生ワクチンの副反応が強く出ます) |
利点 |
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費用 | 8150円 | 1回あたり 21,000円 2回で42,000円 |
予約について |
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- 非完全解状態の血液がん患者
- 造血幹細胞移植後の患者
- 固形がんで化学療法を受けた後の3ヶ月以内の患者
- 免疫抑制療法を受けている患者(ステロイド、シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリンなどの投与を受けている場合)
- HIV感染症患者