前立腺肥大症
前立腺肥大症の定義と症状
前立腺肥大症は中高年男性によく見られる疾患であり、下部尿路症状(LUTS)を引き起こします。下部尿路症状には夜間頻尿や昼間頻尿、尿勢低下、残尿感、尿意切迫感、切迫性尿失禁などが含まれます。わが国の40歳以上の男性では、特に夜間頻尿や昼間頻尿が頻繁に見られます。
前立腺肥大症は前立腺の良性過形成によって起こる疾患であり、通常は前立腺腫大と下部尿路閉塞を示唆する下部尿路症状が現れます。有病率は定義によって異なりますが、IPSS(国際前立腺症状スコア)、前立腺体積、最大尿流量の基準を満たす場合、60歳代で6%、70歳代で12%とされています。
前立腺肥大症の原因
前立腺の良性過形成が関与しています。前立腺は尿道周囲から始まり、間質(平滑筋と結合織)と腺上皮(内腔を持つ)から構成されています。間質と腺上皮は増殖因子の相互作用によって増殖が促進され、性ホルモンや炎症、アドレナリン作動性神経の刺激が関与しています。
前立腺肥大症の検査
- 病歴聴取(症状、既往・現病歴など)
- 尿検査、尿流測定、残尿測定
- 血清PSA測定、前立腺超音波検査
- 症例に応じて、排尿記録、尿流動態検査、血清クレアチニン測定、上部尿路超音波検査などの評価も行われます。
前立腺肥大症の治療方法
前立腺肥大症の治療には以下の方法があります:
- 薬物療法: 薬物療法は前立腺肥大症の症状を緩和するために用いられます。α1受容体拮抗薬や5α還元酵素阻害薬などが使用されます。これらの薬物は尿道の平滑筋を弛緩させたり、前立腺の組織増殖を抑制する効果があります。
- 手術療法: 重度の前立腺肥大症や合併症のある場合には、手術が必要になることがあります。一般的な手術療法には、前立腺切除術(TURP)やホルモン療法、レーザー治療(HOLEP)などがあります。これらの手術は前立腺の一部を切除することで尿の通り道を改善し、症状の改善を図ります。当院では、手術加療を行っておりません。症状に応じて手術が必要であれば、近隣の青梅市立総合病院をはじめ、患者さんの希望される病院等含め必要に応じて紹介いたします。
お悩みの方は当院へご来院ください
前立腺肥大症でお悩みの方は、当院へご来院ください。当院では経験豊富な医師が診断と治療を担当します。当院では前立腺肥大症で悩んでいる貴方のために、最適な診察や検査、治療まで丁寧な対応を意識しております。少しでも気になる症状や違和感が発生している場合は、東青梅診療所に一度ご相談ください!
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