オリーブオイル摂取の重要性と日常での取り入れ方|青梅市の泌尿器科・内科|東青梅診療所

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オリーブオイル摂取の重要性と日常での取り入れ方

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2818362?fbclid=IwY2xjawHEAPhleHRuA2FlbQIxMQABHYnTAR1gM-qQakHE9moOWL2yoiBYS0kycdvfb3g8IqQzPYrRv-t7bOOYlA_aem_kVfS45gG7MbQzE2jkfv7Tw

上記論文を読みました。簡単にまとめます

今回の研究は、地中海諸国以外のデータ、特にアメリカ合衆国で実施された大規模な前向きコホート研究から、オリーブオイルの健康効果を明確に示す非常に重要な報告です。従来から、地中海諸国においてオリーブオイルの摂取が認知症や心血管疾患リスクを低下させるというデータはありましたが、今回の結果はそれをさらに広い食文化において裏付けるものであり、意義深いものといえます。

特に興味深いのは、地中海食のような特定の食事パターンに縛られることなく、オリーブオイル単体の摂取でも認知症関連の死亡リスクを28%低下させる効果が確認された点です。このことは、日常生活の中でオリーブオイルを少量でも取り入れることが認知症予防に役立つ可能性を示唆しています。

女性における効果の顕著さと実生活での取り入れ方

本研究では、特に女性で効果が明確に認められたことが注目されます。男性にも一定の効果が見られたものの、統計的に有意な結果には至らなかった点は今後の研究課題といえるでしょう。ただし、オリーブオイルの摂取が心血管系や全身の健康を支えることは男女共通ですので、積極的に取り入れる価値があると考えられます。

具体的には、マーガリンやマヨネーズを1日5g程度オリーブオイルに置き換えることで、認知症による死亡リスクが8%~14%低下するとの結果は、実践的な示唆を与えています。私自身も自炊時には植物油を使わず、すべてオリーブオイルを利用しています。サラダのドレッシングやパンにつけるなど、無理なく日常の中に取り入れる方法は多くあります。

オリーブオイルのメカニズム

オリーブオイル、特にエクストラバージンオリーブオイルには、抗炎症作用や酸化ストレスを抑える物質が含まれています。また、血液脳関門の機能を改善する可能性が示唆されていますが、今回の研究ではこれらのメカニズムが直接確認されたわけではなく、今後の解明が期待されます。それでも、心血管系疾患の予防や脳の健康維持に役立つという点では非常に信頼性のある食材といえるでしょう。

1日の目安摂取量

オリーブオイルの効果を得るためには、1日7g以上の摂取が推奨されます。これは、小さじ約2杯に相当し、サラダや料理の仕上げ、また炒め物で十分達成可能な量です。


まとめ

今回の研究は、オリーブオイルを日常的に取り入れる重要性を再確認させてくれるものでした。特に、地中海食に限定されない汎用性が示された点は、多くの人にとって有益です。マーガリンやマヨネーズの代わりにオリーブオイルを使うことから始めてみましょう。気は心かもしれませんが😉、日々の小さな工夫が将来の健康に大きな違いをもたらすかもしれません。