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おしっこの感染症・発熱(発熱外来は完全予約制)

  • 排尿後の痛み、違和感、これらにに伴う肉眼的血尿・発熱は尿路感染症の可能性があります。
  • 特に発熱を伴う場合、高齢患者さんは、市販薬などで対処せず、早急な受診が必要です。
  • 市販薬では一般的に尿路感染症は治りません。

急性膀胱炎

 急性膀胱炎は、膀胱内に細菌が入り、粘膜に炎症が起こる病気です。尿路の合併症がある複雑性膀胱炎と、合併症がない単純性膀胱炎とに分類されます。

  • 原因菌でもっとも多いのは大腸菌です。
  • 複雑性膀胱炎の原因には、男性では前立腺肥大や尿道狭窄がある場合、男女ともにみられるのは膀胱の神経がうまく働かない神経因性膀胱炎、結石、尿路の腫瘍、尿路カテーテルの留置などがあげられます。
  • 単純性膀胱炎は女性にみられ、その原因は若年では、性交渉、中高年ではホルモンバランスの変化や加齢などと関係があるといわれますが、原因がはっきりしない場合がほとんどです
  • 症状としては、排尿時の痛み、頻尿(おしっこが近い)、残尿感(おしっこが出きらない感じ)、下腹部の痛み、時に肉眼的血尿(真っ赤なおしっこ)を伴います
  • 治療は抗菌薬を内服します。抗菌薬を3−5日服用して症状が改善しない場合は再診しましょう。
  • 急性膀胱炎から急性腎盂腎炎(腎臓の感染症で高熱が出るため入院加療が必要となることがあります)になることがあるので注意が必要です。

急性腎盂腎炎

 急性腎盂腎炎とは、腎臓の粘膜や腎臓そのものに(腎実質)に細菌が感染して、様々な症状が起こる病気です。これといって尿路や全身に病気がない女性にも多くみられます。妊婦さんにも見られることがあります。

  • 原因菌は、多くの場合、大腸菌です。
  • 主症状は発熱と腰や背中の痛み、悪心(気分が悪い)、嘔吐などですが、高齢者の場合、原因不明の発熱、倦怠感、意識障害などで発症することがあります。
  • クリニックでは尿検査により尿中の炎症細胞や細菌を調べます。また、血液検査で白血球の増加など全身性の炎症反応を検査します。場合によっては、腎臓やその周囲に膿の塊が生じて尿の通り道を塞いでいないかを調べるために超音波検査などを行うこともあります。高熱で血圧の低下がみられる場合は、すぐに受診してください。夜間休日は、救急対応が必要な場合があります
  • 治療の基本は、原因となる細菌に効く抗生物質の投与です。軽症であれば内服薬による外来治療でよいですが、重症の場合は入院して抗生物質の点滴注射を受ける必要があります。特に、腎盂腎炎は、生死に影響する様な、重症化する状態(敗血症)となる可能性があるため、早期の受診が望ましいです。 

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