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何かが下がってきた

骨盤臓器脱とは

 ご存じないかもしれませんが、海外では成人女性の3人に1人がかかるとも言われており多くの女性が悩んでいる疾患です。骨盤臓器脱とは、別名「性器脱」「膣脱」ともいわれ、具体的には、膀胱瘤、直腸瘤、子宮脱、直腸瘤、膣断端脱などで、女性特有の疾患です。骨盤内臓器を支える骨盤底を構成している筋肉や靭帯が弱くなるために、それら臓器が下垂してくる病気です。

 

骨盤臓器脱の症状について

 異物感(何かが下りてくるような感じ)、腰痛、重い感じ、引っ張られる感じ、排尿困難、排便困難、排尿や排便のために指で脱を整復させる必要があるなどがあります。その一方、急に尿がしたくなり(尿意切迫感)、我慢ができずに頻回にトイレに行ったり、間に合わずに漏れてしまったり(切迫性尿失禁)することもあります。
 通常寝ている時は脱が引っ込んでいるため、夜間や起床時の排尿はスムーズですが、長時間の立位後や、歩行後、あるいは午後になると症状が強くなります。しばしば入浴中に、ピンポン玉のようなものを陰部に触れることで気づきます。
 脱出が重度な場合は、尿管が引っ張られて水腎症をきたすこともあります。

 Woman with hands holding her crotch close up.

骨盤臓器脱の検査について

 まず問診と内診台での診察を行います。わざと咳をしたり力んだりしていただき、骨盤臓器脱の種類や程度を確認します。
 排尿状態を確認するために尿流測定やエコーによる残尿測定、チェーン膀胱尿道造影検査、尿流動態検査、膀胱鏡検査などの詳しい検査を行うこともあります。

 

骨盤臓器脱の治療について

(1)骨盤底筋訓練

 軽度(ステージⅠ、Ⅱ)の下垂の場合は、骨盤底筋訓練で骨盤底筋群を強くすることで、症状の改善が期待できます。しかし中等度以上(ステージⅢ、Ⅳ)の場合は、改善はほとんど得られません。

(2)ペッサリーリング→現在、当院では施行していません。近隣のレディースクリニックにご紹介させていただきます

 膣内にペッサリーリングを入れて、骨盤内臓器の脱出を防ぎます。3~6ヵ月毎に外来で交換します。排便時などいきんだ際にペッサリーリングが落下してしまったり、膣内にびらんができてオリモノがふえたり出血したりすることがあり、長期に継続できない場合があります。

(3)手術療法

 ステージⅡ以上で症状が強い場合は手術が適応になります。
 脱出している臓器や程度によって、従来型のメッシュを使用しない手術、経腟メッシュ(TVM)手術、腹腔鏡下仙骨膣(子宮)固定(LSC)術などがあります。

 

 困ったなと思ったら、恥ずかしがらずに、どうぞ当院でご相談下さい。

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