救急科専門医試験に合格しました
2021年10月9日行われた日本救急医学会認定の救急科専門医試験に合格しました。
泌尿器科医として10年勤務医を続けた後、視野を広げたいと考え、2012年に日本大学病院救急科に勤務、その後2013年に埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センターに移動、しかし、当院前院長の川口先生の死去に伴い、クリニックをやらざるを得ない状況となり退職しました。
でも、救急医療に関わっていたいと言う気持ちは諦められませんでした。
だから、これまで、休診日や土日にも、最近は、診療後、夜間に救命救急センターに行き、非常勤勤務を続けてきました。
眠いときも、クリニックの仕事で疲れたときも、本当は休日で子供や家族と遊びたいときも、救命救急センターでの仕事を続けました。
大体、当院の診療が終わるのが19時位、それから、中央線で御茶ノ水の大学病院に到着するのが21時位。救急車が来ていれば、食事もとらずに勤務に入る事もありました。大抵は、ついてから、夕食をとって、翌日朝までの勤務を行っています。救急車の受け入れ台数が多い日や、ICUの重症者の管理で、朝まで眠れないで完全徹夜となることもしばしばです。そして中央線で仮眠をとって、そのまま翌日のクリニックの勤務を行うこともたまにありました。
一般的には、救命救急センターに専従で、常勤勤務であれば、おそらく3〜4年で救急専門医の受験資格が与えられるのですが、僕は、非常勤のため、勤務日数が少なく、受験資格の条件を満たすために、これまで約10年間かかりました。
試験勉強も、6月くらいから、診療後にクリニックに残って(といっても、僕は週半分はクリニックで寝泊まりしています)、平日は毎日3時間、土日は朝から夜まで勉強を続けてきました。
本当にしんどく辛い道のりでした。
10月30日に合格通知を手にしたときは、涙がこぼれました。泌尿器科学会専門医にうかったときや、医師国家試験に合格したときよりもうれしかったです。いつもお弁当を作ってくれて支えてくれていた、奥さん(敦里先生)や、今年の夏休みはどこにも連れて行かなかった、2人の子供たちも喜んでくれました。
これまで勤務した救命救急センターである日本大学病院救命救急センター、埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター、湘南鎌倉総合病院救急総合診療科、東海大八王子救急の皆様にもお礼をいわせてください。
また、何より、当院に通院してくれている患者さんにも感謝申し上げます。ずっと通っていただき本当にありがとうございます。現状では、クリニックでやれることは制限がありますが、皆さんのご期待に少しずつですが添えるように精進していきます。